PHPを覚えることでWordPressのカスタマイズを行うことができ、より自分好みのサイトにすることが可能です。
ただ、PHPを最初から最後まで覚えるのはとても大変で時間がかかります。
プログラマーを目指さないのであれば、そこまで深いPHP知識は必要ないです。
そこで本記事では最低限覚えたいPHP基礎知識について解説します。
PHPで何ができる?
PHPでできることは次の2つです。
- テーマのカスタマイズ
- プラグインのカスタマイズ
これらを行いたい場合はPHPを習得することをおすすめします。
テーマのカスタマイズ
テーマとはWebサイトの枠組みのことであり、テーマを変えることでサイトの基本的なデザインを変更することが可能です。
テーマを自分でカスタマイズすることで、サイトデザインの細かい部分を変更することができます。
たとえば、サイトにファビコンを表示したり情報の出力順を変更したりすることができ、サイトをより見やすくすることが可能です。
プラグインのカスタマイズ
プラグインを導入することで、WordPressの機能を拡張することが可能です。
たとえば、プラグインによってサイトに問い合わせフォームを導入したりサイトマップを作成したり、セキュリティ対策を行ったりすることができます。
プラグインをカスタマイズすることで、プラグインの機能を変更することができます。
たとえば、問い合わせフォームを導入するプラグインをカスタマイズして、問い合わせ完了ページを表示できるようにする、などの変更が可能です。
PHPでWordPressをカスタマイズする準備
PHPでWordPressのカスタマイズを行う前に次の2つは行っておきましょう。
- ファイルのバックアップを取る
- テスト環境を構築する
これら2つはPHPの変更ミスをした際のリスクを減らすために大切です。
ファイルのバックアップを取る
まずはファイルのバックアップを取っておきましょう。
PHPのソースコードは1文字でも間違えると、エラーが表示されてしまい、サイトが表示されなくなってしまう可能性もあります。
そのため、カスタマイズを行った結果、万が一元に戻せなくなってしまったときのために、バックアップを用意しておくことが肝心です。
バックアップを取る場合は、FTPソフトを使って編集する予定のファイルをローカルにコピーしておきます。
また、バックアップ用のプラグインである「BackWPup」を使えばWordPressのファイルすべてのバックアップを一括で取ることが可能です。
BackWPup – WordPress Backup Plugin
カスタマイズを行うなら必須のプラグインといって良いでしょう。
開発環境を構築する
公開されているサイトでPHPのカスタマイズを試すのは良くありません。
カスタマイズ中にエラーが発生したら、たとえバックアップからすぐ戻したとしても、ユーザーがサイトを見られない時間が発生してしまうからです。
カスタマイズを行う場合は、テスト用の環境を構築することをおすすめします。
WordPressをサーバに新しくインストールし、外部に公開せず自分のテスト用として使うのが良いでしょう。
サーバー代はかかるものの、失敗しても被害が発生しないため、安心してカスタマイズを行うことが可能です。
WordPressをカスタマイズする際に必要なPHP知識
WordPressをカスタマイズする際に必要なPHPの知識は次の4つに分けられます。
- 変数の使い方
- 四則演算
- 条件分岐
- ループ処理
カスタマイズする際にはまずPHPのソースコードを読み解く必要があります。
ひとまず上記の4つを覚えることで、「これは何の処理を行っているのか」をなんとなく理解することができるでしょう。
これからPHPを習得する方は、ひとまずこの4つを抑えることを意識しましょう。
変数の使い方
PHPを始めプログラミング言語には変数というものが使われています。
たとえば「$var」「$login」といったものです。
変数とはデータを格納しておくもののことです。
たとえば「$var = 1」とすることで、数値の1が変数に格納されます。
PHPのソースコードを読むには、変数が使れていることを理解する必要があります。
ソースコードを読む際は「この変数には何の値が入っているのか」を考えながら読んでいくと、全体の処理内容を理解しやすくなります。
変数に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
四則演算
PHPでは四則演算を行うことが可能です。
四則演算とは「+」「-」「*」「/」といった記号を使って演算を行うことです。
PHPのソースコードではこれらの記号がいたるところで使われています。
四則演算されている部分の数値を変更することで、表示数などを変更することができます。
試しにソースコードを変更してみるときは、この辺から変更していくととっつきやすいです。
条件分岐
条件分岐処理によって、処理内容が条件次第で2つ以上に分かれている箇所があります。
たとえば、「ユーザーがボタンをクリックした場合はメッセージを表示する。それ以外は表示しない」というように状況次第でページの状態を変えることができます。
「PHPは一直線に処理を行っていくもの」と捉えてしまうと、条件分岐を理解しにくくなってしまうので注意しましょう。
PHPでは条件分岐を行う際に「if」という構文が使われます。
if文の使い方に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
PHP基礎編4:条件分岐処理の「if文」を覚えるだけでプログラミングの幅が広がる
ループ処理
ループ処理によって、同じ処理を何度も繰り返している箇所があります。
たとえば、「Hello World」と5回表示させたい場合、5回書く方法もありますが、それだとソースコードが長くなってしまいます。
ループ処理を使うことで同じ処理を繰り返し書く必要がなくなり、ソースコードが簡略化されます。
PHPではループ処理を行う際は「for」やという構文が使われます。
for文の使い方に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
PHP基礎編5:PHPでの繰り返し処理「for文」の使い方を覚えよう
WordPressのPHPファイルはどこにある?
最後に、WordPressのPHPファイルはどこにあるのかを解説します。
WordPressのテーマのカスタマイズを行いたい場合、テーマのフォルダにあるfunctions.phpというファイルを操作することになります。
こちらのファイルを取得したい場合はFTPソフトを使いましょう。
今回はFileZillaを例に解説します。
まず、FileZillaでWordPressのサーバーに接続します。
WordPressの「wp-content」をクリックし「 themes」をクリックすると、テーマのフォルダがあります。
テーマのフォルダをクリックすると、functions.phpが見つかるはずです。
まとめ
本記事ではWordPressをカスタマイズする際に必要なPHP知識について解説しました。
テーマやプラグインのカスタマイズを行い、よりサイトやブログを自分好みにしたい方はPHPを覚えると良いでしょう。
PHPを習得する際は、本サイトの「PHP入門」を参考にしていただけると幸いです。