ITエンジニアへの道を意識しているあなたなら「バックエンド」という言葉自体は聞いたことがあると思います。でも、一般的にはあまりなじみのない言葉ですよね
だから、当然、こんな疑問が湧いてくるでしょう。
バックエンドってなに? バックエンドエンジニアは何をするの?
バックエンドとフロントエンドの違いはなに?
このような疑問を解消するために、この記事ではバックエンドを担当する、バックエンドエンジニアに関して解説します。
目次
- バックエンドエンジニアとは
- バックエンドエンジニアに必要なスキルとは
- バックエンドエンジニアの仕事内容とは
- まとめ
1.バックエンドエンジニアとは
バックエンドエンジニアは、主に、ユーザーからは見えない裏側(バックエンド)のプログラムの開発からWebサーバー、データベースといった環境整備まで幅広く担当するエンジニアを指します。
会社によってはシステムの開発だけでなく、運営や管理までをトータルで行っていく場合もあります
ECサイトのソフトウェアなども、普段私たちが目にする部分のフロントサイド部分を作るだけでは動作しないため、バックエンドエンジニアは、サービス提供を支えるうえで重要な役割を担っているといえます。
サーバーエンジニアと呼ばれることも
バックエンドエンジニアは、サーバーエンジニアとも呼ばれており、顧客からの要望や希望をもとに、どういったハードウェア、OS、そしてサーバーの機能を展開するのが必要なのか選択して実装していきます。
通常、そのサーバーはDBと繋がっていることが多いので、ストレージ装置の選定も含めてDBの構築を行います。
WEBサイトのカットオーバー後は、リソース管理を行い、必要に応じてメモリやストレージといった資源の追加を行ったりもします。
つまり、バックエンドエンジニアは幅広い作業を担うエンジニアです。
フロントサイドエンジニアとの違い
Webエンジニアの役割として、大きく「フロントエンド」と「バックエンド」の2つがあります。
フロントエンドエンジニアが、普段私たちの目にする部分を担当する一方で、私たちが普段の目にふれない部分を担当するのがバックエンドエンジニアです。
両者の違いとはつまり、”Web開発における担当範囲が違う”こととなります。
またフロントサイドエンジニアは、Webサイトの表面で動作するプログラムを作る仕事をしています。
どう作ったらユーザーから利便性の高いシステムやWebサイトになるかを重視し、設計及び構築を行っていきます。
会社によっては、WebデザイナーのようにWebサイトの構成、レイアウト等まで任せられることもあるため、プログラミンだけでなく、Webデザインに関する知識もフロントエンジニアには求められます
2.バックエンドエンジニアに必要なスキルとは
①:バックエンドでの必要言語の取得
バックエンドエンジニアにとって、バックエンド言語による開発スキルは必須です。
バックエンド言語って何?
当然、そのような疑問が湧きますよね。バックエンド言語は主に2つに分かれています。
一つめは「コンパイラ」と呼ばれJava/C言語/C++などが挙げられます。
これらの言語で記述されるソースコードは人間が読み書きしやすいように定義されたプログラミング言語をコンピューターが読み込める形式に変換(コンパイル)するため実行速度が遅めです。
二つめは「インタプリタ」と呼ばれる言語にはJavaScript/PHP/Rubyなどが挙げられ、コンパイルなしで利用できるため開発効率がよく、以前からWeb系のスタートアップやベンチャー企業で採用されています。
最近はPythonの人気も高い
また、最近ではPythonの人気も高まっているようです。これは”AI”が浸透してきているからだと考えられます。
Web開発でも比較的大規模なものでは、JavaやC++が使われる現場もあります。
バックエンドエンジニアとして働くなら、最低でもこれらの言語のうちの1つは習得しておくべきです
②:ミドルウェアに関する知識とスキル
ミドルウェアとは、OSとアプリケーションの中間にあたるポジションです。OSだけでは面倒な作業を補助してくれるのがミドルウェア。
バックエンドエンジニアとして働くときに、このミドルウェアの知識も必要です。
OSには基本的な性能しか入っていないので、足りない部分は後からアプリケーションなどで追加します。
具体例
たとえば、サーバーを統括するOSのLinuxや、WebサーバーのApacheなどのWebサーバーソフトウェア、MySQLなどのデータベースソフトウェアが挙げられます。
LinuxやApache、MySQLなどのミドルウェアは、オープンソースとして公開されている事もあり、バックエンド領域ではスタンダードスキルですね。
上記はバックエンドエンジニアの必須スキルとされており、Web開発の基礎を固めるうえで重要な要素といえます
これらはバックエンドエンジニアの必須スキルとされており、Web開発の基礎を固めるうえで重要な要素です
3.バックエンドエンジニアの仕事内容とは
①:サーバの構築
WebサーバやDBサーバなど、システムに必要なサーバの設計と構築をおこないます。
たとえば、Webサービス上でユーザからの会員登録などのシステム構築が挙げられます。
こうしたシステムは、ユーザがWebサービスを利用する際には、画面上に表示される指示にしたがって入力操作等を進めていくだけなので、ユーザからすると裏側の処理について考えることはないでしょう。
②:データベースの構築
Webサービスでは、膨大な数のデータを取り扱うためにデータベースが必要不可欠です。
そもそも、Webサーバーとプログラムさえあれば、Web上に指示通りのものを表示させることはできます。
しかし、データが膨大になればなるほど、いちいち手打ちでプログラムを書くのは面倒なものです。
そこで、データベースを構築し、そこに繰り返し使う情報を入れておけば、表示させたいときにデータベースから情報を引き出すことができるようになります。
だから、データベースの構築は、Webサービスやアプリを開発するうえでとても重要なんですね
バックエンドエンジニアを目指すなら、データベースの構築は習得しておきたい知識でしょう。
データベースには、種類やサービスがいくつかあり、開発するアプリケーションによって最適なデータベースを選択します。
MySQL / PostgreSQL / MongoDB /SQLite などが多く使われています。
③:システムの開発と運用
バックエンドエンジニアは、システムの開発から運用までが主な仕事です。
上記のサーバーやデータベースの構築はメインの仕事ではなく、開発を進めるために準備しなくてはいけない作業だといえるでしょう。
どのようなシステムを開発するといった要件定義から、設計、開発と幅広い作業を担当することとなります。
改善を繰り返すのも仕事
新規サービスを開発したら終わりというわけではなく、実際に運用してみて問題がないかを洗い出し、その都度プログラムや構成を改善していくことも必要となります。
さらに、セキュリティへの配慮や不具合やエラーの監視・障害対応などの運用業務も重要になってきます。
開発から運用、その後のシステムの管理までがバックエンドエンジニアの役割だと言えますね
まとめ:
いかがでしたでしょうか。
本記事では、バックエンドエンジニアとは何か、また最低限身につけておきたい知識やスキルについてご紹介してきました。
バックエンドのエンジニアを目指す方はぜひこの記事を参考にして、勉強を進めてください。それでは、本日はここまで。