本記事では、MAXやMINについて解説します。
前回はSUMなどの集計関数について解説しました
今回では、MAXやMIN関数を使って、最大値や最小値を求めるやり方についてみていきましょう。
最大値や最小値を求めることができるようになると、SQLの基本的な集計関数の使い方が分かるようになります。
SQLのMAXとは?
MAXとは、データの最大値を求める集計関数のことです。
MAXを使うことで、取得したカラム中で最も大きい数値が取得できるようになります。
たとえば、最も高いテストの点数を取得することが可能です。
このように、最大値を求める際に必要なのが、MAXですね。
SQLのMAXの使い方
MAXの具体的な使い方についてみていきましょう。
次の項目に従って解説していきます。
- 最も大きいデータを求める
- WHEREで抽出したものの中で最も大きいデータを求める
なお、今回は第1回目の記事で作成したテーブルを使って解説します。第1回目の記事で演習用のテーブルを作っていない方は、【SQL入門編1】初心者必見!SQLのクエリの書き方を学ぼうを読んで予め作成してくださいね。
最も大きいデータを求める
それではMAX関数を使って、最も大きいデータを求めてみましょう。
○コード例
SELECT MAX(age) FROM TEST.Student;
○実行結果
MAX関数を使う場合は カラム名を括弧で囲めば良いだけです。
上記の例では、ageの最大値を取得しています。
これがMAX関数の基本的な使い方です。
もう一つ例をみていきましょう。
○コード例
SELECT MAX(birthday) FROM TEST.Student;
○実行結果
上記の例ではbirthdayの最大値を取得しています。
MAX関数は数値データだけでなく、日付データの最大値を求めることも可能です。
WHEREで抽出したものの中で最も大きいデータを求める
MAX関数はWHERE句と組み合わせることも可能です。
○コード例
SELECT MAX(age) FROM TEST.Student WHERE TestScore >=50;
○実行結果
上記のコードは、WHERE句でTestScoreが50以上のデータをまず抽出しています。
そしてその中で最も大きい数値をMAX関数によって取得しています。
このように、WHERE句と組み合わせることで、特定条件に該当するものの最大値を求めることが可能です。
SQLのMINとは?
MINとは、データの最小値を求める集計関数のことです。
MINを使うことで、取得したカラムから最も小さい数値を取得できるようになります。
基本的な使い方はMAXと全く一緒です。
SQLのMINの使い方
MINの具体的な使い方についてみていきましょう。
次の項目に従って解説していきます。
- 最も小さいデータを求める
- WHEREで抽出したものの中で最も小さいデータを求める
最も小さいデータを求める
MIN関数を使って最も小さいデータを求めましょう。
○コード例
SELECT MIN(age) FROM TEST.Student;
○実行結果
やり方はMAX関数と殆ど変わりません。
MIN関数の括弧内で最小値を求めたいカラム名を指定するだけです。
上記の例ではMIN関数によってageの最小値を求めています。
WHEREで抽出したものの中で最も小さいデータを求める
MIN関数もWHEREと組み合わせることが可能です。
○コード例
SELECT MIN(age) FROM TEST.Student WHERE TestScore >=50;
○実行結果
上記の例ではWHERE句によってTestScoreが50以上のデータを抽出しています。
その後に、MIN関数で抽出したデータの最小値を取得しています。
補足:カラム名に「別名」を付けると結果が見やすくなる
補足ですが、カラム名に「別名」を付けることで、検索結果を見やすくすることが可能です。
○コード例
SELECT MAX(age) FROM TEST.Student;
○実行結果
上記の結果をみて分かる通り、カラム名の部分は「MAX(age)」となっていますね。
集計関数をカラムに使うと、このように表示されてしまいます。
そこで、別名を付けて検索結果を見やすくしてみましょう。
別名を付ける場合は、「as」を使います。
○コード例
SELECT MAX(age) as 最大年齢 FROM TEST.Student;
○実行結果
上記のように「as {別名}」を付けることで、検索結果が{別名}に変わりました。
これで、「最大年齢」を取得したということが、ひと目で分かりやすくなります。
SQLの集計関数まとめ
ここまでSQLの主要な5つの集計関数を紹介しました。
各集計関数についてまとめたので、復習に役立ててください。
関数名 | 意味 |
SUM | 合計値を求める |
COUNT | データ数を求める |
AVG | 平均値を求める |
MAX | 最大値を求める |
MIN | 最小値を求める |
まとめ
本記事では、MAXやMINの使い方について解説しました。
MAXやMINを使って最大値・最小値を求める方法がお分かり頂けたかと思います。
今回で基本的な集計関数は一通り学習しました。
各集計関数を使いこなすことで、ベータベースに格納されたデータを集計することが可能です。
次回は、GROUP BYの使い方を解説していきます。