牛山くんがパソコンに向かって一生懸命文字を打ちこんでいます。
んん? 牛山くん、何をやっているんだい?
タイピングの練習です。恥ずかしながら未だにブラインドタッチができず、タイピング速度が遅いんですよ。タイピング速度が遅いと、プログラマーになった時に不利じゃないですか
そうなの?初めて聞いた! わたしも指2本で叩いているんだけど……困ったなぁ
そこにキャニット先生がやってきました。
キャニット先生! やっぱりプログラマーになるためには、タイピングが早くないとまずいの?
ほうほう。今日はタイピングの話ですか。そういえば、今まで触れたことのない話題ですね。 では、せっかくなので、プログラマーにどのくらいのタイピング速度が必要なのか、お話ししましょう
というわけで、今回はタイピングについて特集します。
どのくらいならタイピング速度は速い?
タイピング速度は日本語ワープロ検定の試験基準、またはe-typingでの数字が参考になります。プログラマーが打つコードはほぼ英語ですから、e-typingのローマ字入力を物差しにして考えるとわかりやすいでしょう。
e-typing:A評価は1分間に209文字以上
1分間に打てる文字数の数によって、e-typingでは細かくS評価からE評価までランク分けしています。ちなみに、オフィスワークで困ることのないレベルはA以上、個人でパソコンを使う分ならC以上のランクが目安のようです。
Aランクは1分間に何文字くらい打てればいいんですか?
Aランクは209文字以上ですね。ちなみに、Bランクが158文字以上、Cランクは107文字以上です
なんか、そう言われてもピンとこないなぁ
実際にやってみるのが早いでしょうね。猫田さん、では我々を代表して挑戦してみてください
というわけで猫田さんのe-typing挑戦です。
やってきました! どや
えーと、Cランクですね
思ったよりやるじゃないですか
そうなのか? 本当にそうなのか?
現役エンジニアのタイピング速度
個人差があるので一概には言えませんが、現役エンジニアの方達のタイピングスピードは1分間に200〜300程度くらいでしょう。あまり早くない人でもe-typingのA評価くらいの速さでタイピングをします。ほとんどのプログラマーのタイピングが「オフィスワークで困らないレベル」であるのは間違いなさそうですね。
やっぱりプログラマーの方達は、多くの人が速くタイピングできるんですね。遅い人でも200くらいなのかぁ
これ、完全にわたしは見せしめになっているよな?
プログラマーにタイピングの速さは求められない?
たしかにプログラマーの多くはタイピングが速いです。でも、プログラマーにそこまでのタイピングの技術は求められないんですよ
えっ、そうなの?
プログラマーのタイピングは、速さよりも正確さ
プログラマーになるための勉強をしている最中は、コードを打つ機会が多いです。しかし、実際のプログラマーの仕事は、そこまでコードばかり打っているわけではありません。むしろ、「どのようにコードを打てば良いのかな?」と考える時間のほうが長いくらいです。
えーと、小説家が文字を打つよりも、話を考える時間のほうが長い感じなのかしら
そうですね。そんな感じで考えてもらえればOKです
いくらタイピングが早くても間違ってコードを打ってしまえば、エラーが出てしまいます。そして、どこが間違っているのかを探す作業はとても時間がかかりますよね。
なるほど。間違ってしまうくらいなら、多少遅くても正確なタイピングのほうが生産性が高いというわけですね
タイピング速度が上がるレッスンサイト
それでもわたしは、速くタイピングできるようになりたいよー もう、見せしめにはなりたくないよー
では、いくつかのタイピングレッスンサイトを紹介しましょうか
①e-typing
まずは、e-typingですね。猫田さんが先程見せしめになったサイトです。利用者が非常に多いため、e-typingの点数を告げれば、どの程度の速さでタイピングできるのかが他者にも伝わりやすい。これが大きなメリットでしょう。
②typing.io
続いては、typing.io。このサイトは完全にプログラマー向けのタイピングサイトです。自分が学んでいる言語がそのままレッスン元になっているので、コードを正確にかつ速くタイピングできるようになります。
英語ばかり出てくるんですけど、このサイトは日本語対応していないんですか?
そうですね。残念ながら日本語対応はしていません
③:マナビジョン
まだタイピング自体に慣れていないのなら、進研ゼミなどでお馴染みのベネッセが提供しているマナビジョンがおすすめです。文字によってどの指を使うべきなのかも、わかりやすくなっています。
タイピングをきっかけにIT業界への転職
タイピングに興味がある方の中には、プログラミングなどのITスキルに興味を持っている方も多いでしょう。プログラミングなどのスキルを学べば、IT業界に転職する際に役立ちます。「未経験からのIT業界への転職は難しい」と考えている方も多いようですが、けっしてチャンスがないわけではありません。とくに特定のスキルを持っている方なら、好条件でIT業界に転職できる可能性もあります。
まだITスキルがない方でもWorxのようなITスキルを学びながら転職支援してくれる新しいサービスを利用すれば、転職のチャンスは広がります。IT業界への転職を「未経験だから」の理由で諦めないでください。Worxに関して詳しく知りたい方はこちら
正確さを重視しながらタイピング速度を上げていこう
というわけで、今回はタイピングについて学びましたね
今度会う時は、タイピングの鬼になってるからな!
猫田さんのタイピングが思ったよりも早かったですからね……僕も猫田さんに負けないように頑張っていきます!
プログラマーに対してタイピングが速いイメージがあるかもしれませんが、求められるのは速さよりも正確性です。正確性を高めながら、同時に速さも身につけられるのが理想でしょう。速くて正確なタイピングができるようになれば生産性も上がります。少しずつで良いので、タイピングスキルも上げていけるように意識すると良いですよ。