【入門編11】Pythonの関数を定義、呼び出してみよう

Python入門

今回はPythonの関数を自分で作ってみる方法を解説します。

前回の記事でPythonに予め用意されていた組み込み関数を使いました。

今回は、自分で作った関数を使ったプログラムを作成します。

自分で関数を作るやり方もぜひ知っておいて欲しいです。

関数を作るといっても奥が深いので、今回は最も基本的なやり方に絞って解説してしていきましょう。

Pythonの関数とは?

関数とは、特定の処理がひとまとめになったもののことです。

関数に何らかのデータを渡すと、特定の処理を行い、処理結果を返してくれるのです。

関数にデータを渡すことを「関数を呼び出す」という言い方をします。

Pythonは予め用意されている関数もいくつかあり、これは「組み込み関数」と呼びます。

関数は自分で作ることも可能です。

自分で作った関数は、同じファイル内ならいつでも利用することができます。

引数とは?

引数とは、関数に渡すデータのことです。

引数を渡すことによって、関数はそのデータに対し処理を行うことができます。

引数は1つだけでなく、2つ以上渡す場合もあり、「第二引数」「第三引数」と呼ばれています。

戻り値とは?

戻り値とは、関数から返ってくるデータのことです。

関数が処理を終えると、戻り値を返してくるときがあります。

戻り値はプログラム内でやはりいつでも活用することが可能です。

なぜ関数を作る必要があるのか?

関数は別に作らなくても、問題はありません。

ただ、関数を使った方が、プログラム全体が読みやすくなります。

関数の特徴として「名前を付けられる」というのもあります。

関数に特定の処理をまとめ、名前をつけておけば、その関数内でどんな処理を行うか分かります。

Pythonの関数を自分で作ってみる

それではPythonの関数の作り方をみていきましょう。

ここでは以下の項目に分けて解説します。

  • 一番基本的な関数
  • 関数に引数を渡す
  • 関数から戻り値を取得する

一番基本的な関数

まずは、引数も戻り値も存在しないシンプルな関数を作ってみましょう。

関数を定義する(作る)場合は「def 関数名():」というように書きます

その下に関数内の処理を書いていきます。

そして関数を呼び出す際ときは「関数名()」というように書きましょう。

○コード例

def test_kansuu():
    print("Hello World")
	
test_kansuu()

○実行結果

上記の例では「test_kansuu」という名前の関数を定義(作成)しています。

test_kansuu()によって、test_kansuu関数を呼び出しています

test_kansuu関数は呼び出されると、「Hello World」と表示するようになっています。

これが一番簡単な関数の例です。

関数に引数を渡す

つづいて、関数に引数を渡す方法をみていきましょう。

○コード例

def test_kansuu(number):
    print(number)

test_kansuu(1)

○実行結果

先程同様test_kansuu関数を定義しています。

今度はtest_kansuu関数の()内に、変数numberを入れています。

test_kansuu(1)によって、test_kansuu関数に引数「1」を渡しています

すると、test_kansuu関数の変数numberに「1」が渡されます

後はprint関数によって「1」を表示しているだけです。

このように、関数に引数を渡すことで、関数内でその値を使うことができます

もう一つ例をみておきましょう。

○コード例

def kakezan(number1, number2):
    print(number1 * number2)

kakezan(1,2)

○実行結果

今度はkakezanという関数を定義しています。

kakezan関数に引数として「1」と「2」を渡しています

するとkakezan関数の変数number1に「1」が、number2に「2」が渡されます

print関数によって、1 * 2の答えが表示されています。

このように、関数に引数を複数渡すことも可能です。

関数から戻り値を取得する

最後に関数から戻り値を取得する方法を覚えましょう。

関数が戻り値を返す場合、return文を使います

○コード例

def kakezan(number1, number2):
    return number1 * number2

an = kakezan(1,2)
print("掛け算の答えは:" + str(an))

○実行結果

先程同様kakezan関数に引数を2つ渡しています。

kakezan関数は「return number1 * number2」によって、1*2の結果を、呼び出し先に返しています

返された値は、変数anに格納されます。

このように、return文は関数の呼び出し先に、戻り値を返すことが可能です。

そして、返された戻り値は変数に格納することができます。

まとめ

本記事では関数を自分で定義する(作る)方法について解説しました。

関数の作り方、引数、戻り値の意味、についてご理解頂けましたでしょうか。

関数が作れるようになると、特定の処理をひとまとめにでき、一気にソースコードが綺麗になります。

今後、1000行以上の長いコードを書く場合に、関数は必ず役に立ちます

関数を自分で作る方法もぜひマスターしてくださいね。

今回で、Pythonの入門編は一通り完了となります。お疲れさまでした。

これでPythonのもっとも基礎的な部分は、理解できたかと思います。

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Python入門
【この記事を書いた人】
谷津弘樹

某自社開発のIT企業に勤めていた元webプログラマーです。主にサーバーサイド側を担当し、phpを使った開発経験があります。現在は退職しフリーランスライターとして活動中。IT系の記事を主に執筆し生計を立てています。

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