動画編集を始めるにあたり、編集スキルを身につけるために、動画編集スクールの受講を検討される方もいらっしゃるかと思います。
しかし、
- 入会金・受講料など費用がかなりかかりそう
- スクールに通う時間は取れない
- そもそもお金を出してまでスクールで勉強するメリットがあるの?
など、さまざまな疑問が湧いてきますね。
そこで主要スクール4つのカリキュラムや費用を比較してみました。
また、自分に合うスクールを探すためのポイントもまとめましたので、スクール選びの参考になれば幸いです。
■スクールの比較
このコロナ禍において、オンラインで受講できるスクールがとても充実しています。
感染対策はもちろんのこと、自由に時間をスケジューリングできるので、お仕事をしながらでも、育児をしながらでもオンラインであればとりかかりやすく学びやすいと思います。
そこで今回は、オンラインで受講できるスクールに絞って4社を比較してみました。
●じっくり学びたい人向け
受講後に、動画クリエイターとしての活躍を目指すことを前提としたコースのあるスクールを厳選しました。
スクール | ヒューマンアカデミー たのまな | studio US | DMM WEBCAMP | デジハリONLINE |
コース | 動画クリエイター 動画制作コース | 動画クリエイター 総合コース | 動画クリエイターコース | 動画クリエイター講座 |
受講料 | 166,100円(税込)〜 | 165,000円(税込) ※今だけ特別価格 +16,500円/月 | 169,800〜 334,800円(税込) | 281,600円(税込) |
学習方法 | eラーニング(全24時間) 教材5冊 | 700本以上の動画教材 ライブレッスン | オンライン | eラーニング(約53時間) |
学べる スキル | Premiere Pro After Effects | Premiere Pro, After Effects Photoshop, Illustrator, Cinema 4D | Premiere Pro After Effects | Premiere Pro, After Effects Photoshop, Illustrator, DaVinci Resolve |
学習期間 | 6ヶ月 | 選択 | 4週間〜16週間 | 約6ヶ月 |
利用 ソフト | Adobe Creative Cloud 1年版付き | 別途必要ソフトを自身で購入 | Adobe Creative Cloud 2ヶ月分無償提供 | Adobe Creative Cloud 39,980円(税込)で購入可能 |
サポート | ・教材あり ・講師への質問は無制限 ・Macを特別価格で購入可能 ・Lancersと提携 | ・無制限のチャットサポート ・仕事、副業案件の獲得 までを完全サポート | ・週2回のメンタリング ・毎日15〜23時 チャットサポート ・副業サポート | ・質問回数無制限 ・添削ワークあり ・就転職サポートあり |
特徴 | ●Lancersと提携 実践型のスキルアップ実習 実際に発注されている案件 を題材に受注のコツや 制作ノウハウを学べる ●副業に関するセミナー に無料で参加可能 | ●約50タイトルの動画 を作成するカリキュラムで 実践的なスキルを学べる ●買い切りプラン にすることも可能 | ●構成→編集→納品の 一連の流れを通して 実践的な動画制作により学習 ●サポートが充実 一人では続かない方 でも短期間でのスキル習得 が可能 | ●音源サービスAudiostock 6ヶ月間無料で利用可能 ●動画授業によるインプット 課題作成によるアウトプット の繰り返しで確実にスキル を身につけるプログラム |
URL | https://www.tanomana.com/ | https://studio-us.org/ | https://web-camp.io/ | https://online.dhw.co.jp/ |
最短1ヶ月程度から学ぶことができますが、どれもある程度時間をかけてじっくり学ぶタイプのカリキュラムになっています。
どの社も“動画クリエイターコース”と名付けられているだけあって、学べるスキルが豊富ですが、その分受講料は高くなります。
ただしサポート体制も充実しており、特に副業や就職等の仕事へのサポートは非常にありがたいサービスだと思います。
動画教材による自己学習がメインのカリキュラムですが、そのほかに紙の教材があったり、ライブレッスンがあったり、課題提出があったりとそれぞれのスクールで学習方法に工夫がなされています。
学習方法やサポート内容などを参考に、どのスクールだったら本腰を入れて学べそうか、学習を続けられそうかイメージしてみるといいでしょう。
●基礎を習得したい人向け
動画編集を始めてみたいと思ったけど、そもそも動画編集に対する自分の適性をあるかをまず確かめたいという方には、基本スキルのみを習得するタイプのコースをおすすめします。
スクール | ヒューマンアカデミー たのまな | studio US | デジハリONLINE |
コース | Adobeベーシック講座 | 動画編集コース | Adobeマスター講座 |
受講料 | 39,980円(税込)〜 | 55,000円(税込) | 39,980円(税込) |
学習方法 | eラーニング(全20時間) | 700本以上の動画教材 ライブレッスン | 基礎動画教材(46時間) 課題作成 |
学べる スキル | Premiere Pro, After Effects Photoshop, Illustrator, XD | Premiere Pro After Effects | Premiere Pro, After Effects Photoshop, Illustrator Dreamweaver, InDesign |
学習期間 | 1〜12ヶ月 | 3ヶ月 | 3ヶ月 |
利用 ソフト | Adobe Creative Cloud 1年版付き | 別途必要ソフト を自身で購入 | Adobe Creative Cloud 1年版付き |
サポート | ・サポート期間は3ヶ月〜25ヶ月 ・講師への質問は無制限 ・Macを特別価格で一緒に購入可能 ・Lancersと提携 | ・無制限チャットサポート ・仕事、副業案件の獲得 までを完全サポート | ・プロのクリエイター が課題を添削 (2ヶ月間/3回まで) |
特徴 | ・Adobeアプリケーション の基本操作を実践的に学習 ・各々の学習ペースに 合わせた受講期間を選び 価格を抑えれる | ・テロップ、サムネイルの作り方 などYouTube動画編集の一連の 流れを習得できる | ・Adobeアプリの 基本操作を実践的 に学習できる |
URL | https://www.tanomana.com/ | https://studio-us.org/ | https://online.dhw.co.jp/ |
じっくり学びたい人向けに紹介した4社の内、3社には基本講座コースがあります。
学習期間が短くなる分、受講料も抑えられます。
特に、たのまなとデジハリONLINEはAdobe Creative Cloudの利用も込みの料金体系となります。
Adobeのソフト全般に触れることもできるため、動画編集に関連するさまざまなソフトの基礎を学び、自分の適性や興味の有無を見極めることができます。
■動画編集スクールで学ぶ必要があるのか?
気になるスクールはありましたでしょうか?
おそらく受講料の金額の高さに驚かれた方もいらっしゃるのではと思います。
実際、高い受講料を支払ってわざわざスクールで学ぶ必要があるのでしょうか?
正直、一言で“学ぶ必要あり”とは言い切れませんが、動画クリエイターになるのであれば、検討の余地ありです。
このようなスクールは、プロのクリエイター講師が教えてくれて、わからなければすぐ相談でき、副業も支援してくれるなど、これから学んでいく方にとって、とても嬉しいサポートが充実しています。
また、動画編集の主なソフトであるPremiere Proだけでなく、その他のAdobeソフトも学べるため、動画編集の総合的なスキルを身につけることができます。
あとはお財布との相談です。
しっかり費用対効果を感じられ、かつ将来的にペイできると感じたのであれば、自分への投資として入会されてもいいかと思います。
もしくは、YouTubeやブログ等のまずは無料で学べるものからコツコツと知識を得たり、基本スキル習得のためのコースから小さく始めたりして、その後自分の適性を見極めながら、よりステップアップするためにじっくり学べるコースに進むのも賢い作戦かもしれません。
■自分に合った動画編集スクールを探すポイント
以上を踏まえ、自分に合ったスクールを選ぶポイントをまとめると以下の3つです。
- 目的に沿ったスキルを学べるか
- 学習期間、サポート内容は自分の学習スタイルに合った内容か
- 自己投資と思える金額か
学習内容やサポートは充実しているにこしたことはありませんが、結局利用しなければ無駄になってしまいます。
自分の学習スタイルにあって、かつ受講料を払うだけの価値を感じられるスクールを選ぶといいでしょう。
絶対にスクールを利用しなければ動画クリエイターになれない訳ではありません。
スクールを利用するか否か、スクールならどの程度のレベルを求めるか、単純に学びやすそうかなど、自分の目的に合わせて選択していただければと思います。