前回までのお話はこちら。
ノーコードツールGlideで味を占めた猫田さんは、他のノーコードツールへも手を出すのでした……。
ノーコードツールとても良いですねー。 ノーコードマスターになって楽するぞー
ノーコードツールを使って開発コストを下げるのは良いことですが、プログラミング言語もしっかり勉強してくださいね
むぅー
前回Glideについて教えてもらったので、今回は同じWebアプリを簡単に開発できるAdaloについて教えて欲しいです
では今回はAdaloについて解説しますね。Adaloは一言でいうとカッコいいアプリがドラック&ドロップだけで作れるツールですよ
というわけで、今回はデザイナーじゃなくてもカッコいいアプリがドラック&ドロップで簡単に作れるAdaloを紹介します。ノーコードツール編第2回です。
初心者でも簡単にわかる:Adaloの基本
まずは、Adaloがどんなものなのか解説しますね
①:Adaloとは
AdaloはノーコードでWebアプリの開発ができる有名なツールです。有名どころでは他にGlideやBubbleといったツールが存在しています。Adaloの特徴はドラック&ドロップで簡単にアプリ開発ができる上、PWAだけではなくネイティブアプリが使える点にあります。
※ネイティブアプリ
AppStoreやGooglePlayからダウンロードしてホーム画面においておけるアプリのこと。
※PWA(Progressive Web App)
WEBサイト上でネイティブアプリと同様のプッシュ通知といったユーザー体験を提供する技術のこと。
たしか、Glideではネイティブアプリはできないんでしたよね
はい、ネイティブアプリでの開発ができるのは現在Adaloだけですね
ネイティブアプリを作るなら、Adaloを使えばいいのかー
さて、そのAdaloですが……JavascriptやPHPといったプログラミング言語はおろか、HTMLやCSSといったマークアップ言語を知らなくてもWEBアプリケーションの開発ができます
まるで私のためにあるかのようなAdaloさま!
②:Adaloの料金
でも、お高いんでしょう?
ご安心ください、奥様! 有料版もありますが、Adaloの基本的なサービスに関しては無料です!
この通販番組まだ続いてたんですね
Adalo:無料版と有料版の違い
無料版と有料版ではいくつか違いがあります。作ったアプリをストアに公開するためには、有料版を購入する必要があります。
プラン | Explore Plan | Pro Plan |
月額利用料 | 無料 | 50ドル |
ドメイン | Adalo | カスタムドメイン |
データ制限 | 50行 | 5GB |
公開 | 不可 | Apple&GoogleStoreに公開可 |
(2021年6月現在)
その他の違いや最新情報は公式HPで確認することができます。
また、有料版の重要事項として、作ったアプリ一つ一つに料金プランを設定する必要があります。
③:Adaloを使うときの注意点
そろそろ猫田さんから聞かれると思うので先に言っておくと、英語版のみになります
また、英語だけかー
Glideのときのもそうでしたが、そんなに難しくなさそうですよ
Adaloはすべて英語で作られています(2021年6月現在)。簡易な英語のためGoogle翻訳を駆使すれば解決しますが、英語に対する耐性が多少は求められます。
Adaloで何ができる?
続いてはAdaloを作ってどのようなアプリが作れるのか解説します。わかりやすいようにAdaloでできることをまとめてみました。
- 労務管理
- ECサイト
- チャットツール
- 予約ツール
- お気に入り追加
公式HPを見ていただくと図で説明されているのでよりイメージがしやすいかもしれません。
また、初期画面からレイアウトや色などをいくつか選ぶだけで5秒で開発画面になります。面倒なデータベースやプログラミングの開発環境を設定する必要もありません。
開発環境の設定が必要ないのは良いですね。何回もやるわけではないから忘れてしまうし、初学者の人だとそこでつまずく人もいそうですからね
Adalo:GlideやBubbleとの違い
公式HPで作れるアプリを見てて思ったのですが……なんかやたらカッコよくないですか?
気づいてしまいましたか。デザインがかっこいいのもAdaloの良さの一つですね
デザインの勉強もしなくていいの?
はい、最初から決まっているテンプレートをドラック&ドロップで選んでいくだけなので、デザインに自信がなくてもかっこいい画面になりますよ
その他にもAdaloはGlideよりも比較的自由度の高いカスタマイズが行うことができます。スマホアプリでの開発に特化しているのもAdaloの大きな特徴です。
とはいえ、WEBアプリや細かくカスタマイズしたいのなら、Bubbleに軍配が上がるでしょう。
また、データベースについてはGlideではGoogleスプレッドシートでしたが、Adaloはツール内にある独自のデータベースで作成と管理ができるようになっています。データベースの構造を理解する必要があるので、AdaloはGlideと比べるとやや難しいと感じるかもしれません。
Adaloがあってもエンジニアは必要です
ノーコードアプリでどれだけカッコいいアプリが作れてたとしても、ちゃんとコードを書く勉強もしてくださいね
んん? やっぱりそうなの?
ノーコードアプリを使うとしても、他社との差別化のためには誰かがコードを書く必要はありそうですからね
プログラミングも理解して状況に応じて使い分けられるのが、真のノーコードツールマスターです
Adaloでノーコード開発を始める方法
では、Adaloを用いたノーコードでの開発の始め方を、実際の画面に沿って解説しましょう
①:アカウント登録手順
まずは公式HPにアクセスします。
GET STARTED FOR FREE!からメールアドレス、パスワード、名前を入力します。
ネイティブアプリで作るか、PWAで作るかを選択します。
何もない状態から始めるか、テンプレートを使うか。この選択をします。
アプリの名前を、メインとサブの2色カラーを決めます。
これで、決めたテンプレートとカラーリングで開発ができる画面となりました
おぉー
ここまでは、とても簡単ですね
②:Adaloの主なメニュー、画面構成
左のメニューバーから新しいページを追加したり、ボタンやテキストをドラック&ドロップで簡単に増やすことができます。
また別画面からのリンクもワンクリックでつなげることができました。もちろん、色やテキストのフォントも途中で開発変更することが可能です。
データベースの画面がよくわからないよー
データベースはAdalo独自のシステムなので、慣れるまでに時間がかかるかもしれませんね。そういうときはテンプレートをえらんでどのように作られているか参考にしてみるといいでしょう
テンプレートは、アプリを作るときの参考にもなりますね
テンプレート「Chat」を選択してみました。
データベースのRecordsをクリックすると、すでにサンプルとしてデータがはいっています。どこにどのような内容を入れればいいかが一目瞭然ですね。
Adaloの学習方法
Adaloを勉強する場合は、どうすれば良いでしょうか?
いくつか方法がありますよ
Adaloの学習方法①:動画
チュートリアル動画が多数用意されています。こちらは英語になりますが、なんとなく概要をつかむことができるかと思います。
英語がノーセンキューな猫田さんには、有料ですがUdemy日本語の動画がいくつかありますよ
日本語なのは助かるー
オンライン学習サイト「Udemy」Adaloに関する学習動画はこちらです。
Adaloの学習方法②:書籍
書籍でノーコードを学ぶのなら、おすすめは『基礎から学ぶノーコード開発』という本です。この本をひととおり読めば、ノーコードでの開発の仕方が掴みやすくなります。
Adaloの学習方法③:オンラインサロン
動画や書籍でもGlideの学習はできますが、ノーコードツールのコミュニティを使うのも手です。
Adaloのデメリット
わたしAdalo気に入りました。アプリ開発はこれで突っ走っていきたいかと
Adaloを気に入ったのは良いのですが、どんなものにもデメリットはつきものです。Adaloのデメリットも確認してくださいね
Adaloのデメリット①:公開する際にはお金がかかる
ネイティブアプリとしてAppleやGoogleのストアに公開の申請をしたい場合は、有料版での対応となります。
これはどういうこと?
作ったアプリを公開して多くの人に使ってもらうのなら、お金がかかるということです。もう一度、表を出しておきましょう
プラン | Explore Plan | Pro Plan |
月額利用料 | 無料 | 50ドル |
ドメイン | Adalo | カスタムドメイン |
データ制限 | 50行 | 5GB |
公開 | 不可 | Apple&GoogleStoreに公開可 |
有料版じゃないと公開できないから、月に50ドルの使用料がかかるんですね
じゃあ、公開しなければいいじゃん
それだと誰にも知られないから、猫田さんが作ったアプリは猫田さんしか使わない感じになりますよ
それは困る
Adaloのデメリット②:カスタマイズにも限度がある
ある程度自由にカスタマイズできるものの、簡単に扱える分制限はあるもの。その際はBubbleに変更しなければならないなどの対応が必要になります。
Adaloのまとめ
Adaloの紹介はこんなところですね。メリットもデメリットもよくわかったと思います
手軽にネイティブアプリを作りたい人には、とても良いですね
とりあえず無料版でかっこいいのを作ってみよ
そうですね。いきなり商品化を考えるのではなく、まずは自作のアプリを作ってみると良いですよ