猫田さんと牛山くんは、プログラミングを使った副業について話をしているようです。
プログラミングを使った副業をしたら、儲かると思うのよね
そんなに簡単ではない気がするのですが……。そもそも猫田さんは、まだプログラミングできないじゃないですか
それはそうなんだけどさ。副業の仕方を知っておきたいじゃん。そうすれば、モチベーション上がるじゃん
二人がそんな話をしているとキャニット先生がやってきました。
おやおや、副業の話ですか。まだ二人には、副業案件を受注できる実力はありませんが、たしかに先の話は知っておいたほうがいいでしょうねぇ
ほれみろ!ほれみろ!
そんなに勝ち誇らなくても……(笑) もちろん僕も興味はありますよ
では、今日はプログラミングを使った副業についてお話ししましょうか
というわけで、今回は現実的な「プログラミングを使った副業」についてお話ししていきます。
みんなはどんな副業をやっているの?
プログラミングを副業にしている人は意外と多い
まずは、世の中にどんな副業があるのか見てみましょう
大手プログラミングスクールTech Academyが2022年2月に行った「副業に関する調査」から、やっている人が多かった「副業の対象」の上位を紹介します。
- 1位 懸賞・アンケートモニター
- 2位 販売・接客
- 3位 せどり・ネットオークション
- 4位 データ入力
- 5位 事務
- 6位 プログラミング
プログラミングは6位ですか。意外と多いんですね
懸賞とかせどりとか、副業って言えるのか?
そのへんの議論は置いておいて……販売や接客といった、いわゆる普通のアルバイト以外はパソコンを使った副業が人気のようです
時給換算するとプログラミングがトップに
続いて、それぞれの副業を時給換算したものを見てみましょう。これはあくまで平均ですけどね
- プログラミング 2,360円
- 販売・接客 1,727円
- 事務 1,432円
- データ入力 652円
- 懸賞・アンケートモニター 523円
最低時給を割っているのもチラホラあるのかー
業務委託の形だと、最低時給を下回ることも少なくないです。それよりも注目して欲しいのはプログラミングの時給の高さですよ
たしかに……他の副業とは明らかに単価が違いますね
プログラミングを副業にできれば儲かりそうってとこまでは、わかりました
プログラミングの副業案件:現実的な受注の仕方
では、プログラミングを副業にするためにはどうすればよいのでしょうか?
プログラミングで副業をしようと思ったら、まず案件を受注しなくてはなりませんね。現実的な受注の方法はこちらです
- クラウドソーシングで見つける
- 友人・知人から仕事をもらう
クラウドソーシング……Lancersやcrowd worksのような誰でも案件に応募できるサイトで仕事を見つけている人は多いみたいですね
友人や知人に紹介してもらえるなら、ライバルはゼロか……こっちのほうが案件を受注できる可能性は高そうだね
現実的な「プログラミングの副業案件」受注方法①:クラウドソーシングを利用
クラウドソーシングには毎日のようにプログラム案件が募集されます。
たくさん案件があるのなら、いくつか回ってきそうだね
残念ながら、そう簡単ではありません。実務の経験がない人がプログラミング案件を獲得できる可能性は、ゼロに近いんですよ
えー だって、ちょっと見ただけだけど、「未経験OK」「未経験歓迎!」みたいな案件もチラホラあったよ
「未経験OK」と記載されている案件もたしかに多いです。でも、そういう案件に経験者が応募してきたらどうでしょう?
経験者のほうが採用されてしまうでしょうね……
もちろんクラウドソーシングで、未経験者が案件を獲得できる道もないことはありません。具体的には以下の3つの方法が現実的なプランです
- 条件の悪い案件を狙う
- ポートフォリオで自分の実力を見てもらう
- プログラミング以外のスキルでも勝負
①:条件の悪い案件を狙う
まずは、経験者だったら誰もがパスするような案件に応募することです
どのような仕事にも相場があります。しかし、クライアントの中には明らかに相場よりもはるかに安い報酬で仕事の依頼をするようなところもあるのです。当然ですが、そのような案件に有能な経験者からの応募がたくさん集まることはありません。
そういう、明らかに相場よりもはるかに安い案件とは、どんな案件なのでしょう?
それはもうケースバイケースなので、なんとも言えませんよ。ただ、どんな案件であろうとも最初に詳しい話は聞けます。どのようなことをいくらでやるのか、その詳細を聞くだけでも応募する価値はあると思いますよ。嫌なら、断ればいいだけの話です
このような「明らかに相場よりも安い案件」を引き受けるメリットは、自分が登録しているクラウドソーシングサービス内での評価を上げるくらいしかありません。
くれぐれも、目の前の仕事で利益を出そうとは思わないことです。時給換算してしまったら、さすがにやる気がなくなりますからね……。
②:ポートフォリオで自分の実力を見てもらう
ポートフォリオを見てもらって「自分はこのくらいの力量ですよ」とアピールするのは大事です。これは、プログラミングに限った話ではありませんが、クラウドソーシングで応募するときには過去の仕事を「参考例」として提出することも少なくありません
ポートフォリオがすごかったら、実務の経験がなくても案件がもらえるの?
そこは、それぞれのクライアントの判断ですからねぇ。何を重視して採用を決めるのかは、わかりませんよ。ものすごいポートフォリオよりも、実務経験の長さを重視するところもありますし、逆もまた然りです
ポートフォリオが凄ければ採用されるわけではありません。あくまで「可能性が出てくる」程度のものと考えたほうが良いでしょう。
こう言ってしまうと、まともな案件獲得までのハードルがものすごく高そうに感じてしまうかもしれませんが、そのとおりです。未経験者がプログラミングの副業を始めるのは、たしかにハードルが高いのです。
③:プログラミング以外のスキルでも勝負
プログラミング以外の分野の過去の実績も無駄にはなりませんよ。たとえば、同じクラウドソーシング内で以前はデザインの仕事をしていたりライティングの仕事をしていたりすると、まったく未経験の人よりは可能性が高まります
んん? それはどうして?
たとえジャンルは違ったとしても、「きちんとコミュニケーションが取れる」とか「納期を守る」とか「仕事が早い」とかの証明になるじゃないですか。もちろん、過去に「良い評価」がついているのが前提ですけど
結局、クラウドソーシングも仕事なので、きちんとコミュニケーションが取れる人……少なくてもまともに連絡が取れる人を求めています。だから、「プログラミングの経験はなくてもクラウドソーシングの経験はある」にも、価値がないわけではありません。
現実的には、今紹介した3つの合わせ技で戦って初めて勝機が生まれます。クラウドソーシングを通じてプログラミング案件を獲得したいのなら、普段からクラウドソーシングのサイトをチェックしつつ、自分にできそうなものは片っ端から応募するくらいの気持ちが必要です。
現実的な「プログラミングの副業案件」受注方法②:友人・知人からの紹介
続いては、友人や知人から仕事を回してもらう方法です。この方法にはいくつかのメリットがあります
- 最初から人柄が保証されている
- ライバルが少ない
- 相場よりもはるかに安い案件は稀
①:最初から人柄が保証されている
まず、クライアントがあなたのことをよく知っている。これが大きいです
さっきの話の「コミュニケーションがきちんと取れる」証明が、すでにできているからですね
そうですそうです
でも、仕事を依頼するときに人柄とかコミュニケーション能力とか、そこまで気にするもの?
とっても大事ですよ、だって、明らかに性格が合わなそうな人と仕事をするのは、誰だって嫌じゃないですか? 「仕事だから」で、そう簡単に割り切れるものではないです
んー 言われてみたらそうかも……
僕の知り合いがやっている飲食店では、愛想がいいかどうかだけで採用を決めるらしいですよ
プログラミングの仕事だと、さすがに愛想がいいだけでは採用にならないでしょうけどね(笑)。 でも、実力が同じような人が二人いたら、愛想が良い人を採用するのが人間ってもんですよ。すでに友人・知人になっているのは、それだけで有利なんです
②:ライバルが少ない
クラウドソーシングのような広い範囲に向けた募集ではないので、ライバルの数は圧倒的に少ないです。これは大きいですね。仮に、私が数人に声をかけてその中から一人だけ選ぶとしても、インターネットを通じて全世界に募集をかけているのとでは、まるで当選率が違います
たしかに……。何十倍、下手したら何百倍とかになってしまいますよね
少しでも多く声がかかるように、普段から色々な人と交流しておくと良いです。「あなたと仕事がしたい」と思ってもらえたら、それだけで随分と有利になります。
また、自分から「私はこういうことができます」とアピールしておくのも、ときには大切です。友人や知人が誰かに仕事を依頼しようと思ったときに、あなたの顔が思い浮かべば、真っ先に話を振ってもらえるでしょう。
③:相場よりもはるかに安い案件は稀
クラウドソーシングだと、通常ならありえないくらい安い報酬しかもらえない案件もあるのですが……友人・知人経由だと、そのような条件が悪すぎる案件は、ほぼなくなります
えっ? 逆じゃないの? 「知り合いだから安くやってもらおう」とかみんな考えそうじゃん
ところがそうではないんですよ。クラウドソーシングで募集されている「条件が悪過ぎる案件」って、相手の顔が見えていないから出せるんです。これは心理的な話ですが、人は相手を知ってしまうと「明らかにおかしいお願い」って、できなくなるんですよね
もともとの人間関係もあるから、たしかにそうですね
「友人だから」「知人だから」の理由で、相場よりも安く引き受けてもらおうとする人は、もちろんいます。しかし、彼らが提示する金額はたとえ安くても、安過ぎることはありません。納得のできる範囲の条件を提示してくることがほとんどです。
たとえば、相場10万円の仕事を5〜8万円くらいで提示されることはあるでしょう。しかし、10万円の仕事が3,000円になることはないです。逆に言えば、クラウドソーシング上では10万円の仕事が3,000円で提示されることもあります。
10万円の仕事を3,000円? そんなの誰もやらんだろ
でも、ほら……評価を上げるために渋々やる人もいるのではないかと
あー そういうことかー ずるいなぁ
プログラミングの副業:最大の難関は1つめの受注
副業って何が大変かというと、最初の案件を獲得するのがいちばん大変なんですよ
ここまでの話を聞いていたら、そんな気がしてきました
だから、最初の副業のサポートをする。そんなサービスも登場したんです
副業デビューできるのは10%程度
実は、副業目的でプログラミングスクールに通っても、実際に副業デビューできるのは全体の10%程度しかいないそうです
他の人は、いったい何をやっているんだ……
みなさん、一生懸命やっていますよ。それでも案件獲得までに至らないんです
……そんなに大変なのかぁ。すみませんでした
そこで大手プログラミングスクールのTechAcademyでは、「はじめての副業コース」というものが用意されました。詳しくは下の記事で紹介してあるので、よかったらご覧ください。最初の案件を受注して納品するまでサポートが受けられるサービスです。
現実的なプログラミングの副業:まとめ
副業に目を向けている人は増えていますが、実際に副業を始めた人はそう多くありません。プログラミングという大きな武器を持っていても、なかなか案件に辿り着けないのが現実です。
しかし、この記事内で紹介した内容を踏まえれば通常の人よりは案件を獲得しやすくなります。是非、これからの副業デビューの参考にしてください。