今日も猫田さんと牛山くんは、雑談ばかりしています。
プログラミングを身につけても、本当に仕事になるのか不安じゃないですか?
わかるー なんか、しょーもない仕事しか回ってこなそうだよね
そこに、たまたまキャニット先生が通りかかりました。
話が聞こえてきましたよ。 今日は、みなさんの先輩にあたる人を紹介します。犬塚くんです。犬塚くんは、もうプログラマーとして仕事を始めている、私の教え子ですよ
はじめまして。先輩にいろいろ聞いていいですか?
僕の体験でよかったら、いくらでも話すよ
じゃあ、プログラマーになって最初に受注したのはどんな仕事だったのか聞きたいなぁ
というわけで、今回はプログラミングを学習した後、どんな仕事を獲得できるのか……現実的な話をお伝えしていきます。
目次
- 初案件獲得までに学んだことは?
- どんな形で初めのプログラミング案件を獲得したの?
- 初めてのプログラミング案件の内容とその報酬
- プログラミング案件を獲得するためのコツ
初案件獲得までに学んだことは?
まず、どのくらいプログラミングの勉強をしたのか知りたいですね
学習の期間はそれほどかけていないよ。HTMLとCSS、そしてJavaScriptを1ヶ月くらい勉強しただけだね
けっこう……短いんですね
現在進行系でプログラミング学習をしている人の多くは、牛山くんのように「学習期間が短かすぎる」とか「そんな状態で案件に応募したのか!」と感じるかもしれません。しかし、クラウドソーシングで募集している案件の中には、HTMLやCSSの知識だけで対応が可能な案件もたくさんあります。
犬塚先輩は、もしかしてめっちゃ優秀なのでは?
本人を前にして言うのもアレですけど、特別優秀な生徒だったわけではありませんよ。ただ、早く仕事にしたい気持ちは強かったように感じますね
犬塚先輩のように、多少見切り発車でも行動できる人のほうが案件を獲得しやすいのかもしれません。
どんな形で初めのプログラミング案件を獲得したの?
最初に受注した仕事はクラウドソーシング経由。
どういう流れで、初案件を獲得したんですか?
当時の僕には実績もなければ、コネもないからね。普通にクラウドソーシングのサイトを見て、応募したんだよ。たしかランサーズだったかな
なるほどー クラウドソーシングに行けば、お仕事は簡単に手に入るってわけね
そんなに甘いわけないじゃん(笑) 僕なんてたくさん応募して、たくさん落とされまくったよ
やはりそうかー
犬塚先輩は、案件獲得のためにランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトに掲載されている募集案件に応募しまくったそうです。その数、20以上。だいたい、20〜30件めの応募のときに初めてクライアントから連絡がきて、仕事を受注できるようになりました。
そんなにたくさん断られまくって、心は折れませんでしたか?
こっちは完全に未経験だからね。選ばれなくて当たり前だと思って応募していたから、心が折れたりはしなかったよ。むしろ、クライアントから連絡がきたときは「なんとかなるもんだなぁ」と思ったね
さすがにポートフォリオくらいは用意していたんですよね?
ポートフォリオはしっかりと作ったね。さすがにポートフォリオもないような完全未経験のプログラマーに頼む人はいないと思ったから
初めてのプログラミング案件の内容とその報酬
使用したのはHTMLとCSSのみ。
ちなみに、初案件はどんなお仕事だったんですか?
簡単に説明すると、印刷屋さんのECサイトの構築だね。ただ、すでにサイトはあったのでshopifyを使って古いサイトをHTML、CSS、を使ってコーディングした感じかな。だから、厳密に言えばプログラミングの仕事ではないよね
そのプロジェクトを受注したい人は他にもいましたよね? 応募倍率はどのくらいだったのですか?
たしか、20人くらいはエントリーしていたよ。いろいろな案件に応募したけれど、応募者20人ってのはかなり少ないほうだね
20人でも少ないのかぁ。これは選ばれるの大変そうだなぁ。 印刷屋さんの仕事に選ばれた理由は、犬塚先輩に印刷屋さんの知識が豊富だった……とか?
印刷屋さんのECサイトを見たのも、そのときが初めてだったよ。だから、クライアントが属している業界に精通しているわけでもなんでもない。業界への知識は、ほとんど必要なかったね
ここまでの話を聞いて「その程度で良いの?」と感じる人も多いかもしれません。でも、実際にクライアントから求められるものは、業界への知識ではなくサイト構築のためのスキルです。
初案件にかかった時間と得た報酬
その案件は、どのくらいの期間がかかりましたか?
だいたい、まるまる1週間くらいの時間はかけたね。 今ならもっと短い期間でできると思うけど、当時はいろいろと手探りだったから……
ちなみに報酬は、おいくら万円ほどでした?
手取りで10万円ほどだったよ
1週間で10万円。これを安いと思うかもしれません。でも、これはあくまで当時の犬塚先輩の力量だからです。当時と比べたら犬塚先輩も実力をつけているでしょう。それこそ、当時は1週間かかった工程を5日で終わらせることも可能です。このように、作業効率を上げれば時間単価も上がる。これが、自分で仕事を受注するメリットの1つですね。
もしも同じ案件を今依頼されたら、犬塚先輩はその仕事を引き受けますか?
やらないね(笑) おかげさまで、今はもっと条件の良い仕事が受注できるようになったから
うぉおおおおおおお! 羨ましいぃいいいいい
犬塚先輩のように実績を重ねていくと、少しずつ条件の良い案件を得やすくなっていきます。これが、フリーで働く醍醐味でしょう。ただし、実績がないうちは案件の獲得が難しいので、ときには「あまり条件が良くない」と思える仕事も受注するべきなのかもしれません。
プログラミング案件を獲得するためのコツ
契約内容は仕事を始める前に確認しよう。
犬塚くんの話は、ためになりましたか?
いろいろ聞けてよかったです!
最後に、案件を受注するときに注意することを教えて欲しいなぁ
契約内容を曖昧なままで仕事を始めるとトラブルの元になるから、不明点は仕事を始める前に全部聞いておくべきだよ。あと、あまり有名ではないクラウドソーシングのサイトを利用すると、案件を獲得しやすくなるかも。ライバルが少ないところを狙うといいかもね!
というわけで、今回は2人の先輩にあたる犬塚先輩の体験談をお送りしました。猫田さんや牛山くんだけではなく、これからプログラミングを使った仕事を受注したい人のためになったと思います。また機会があったら、犬塚先輩の話をもっと深く聞いてみたいですね。