猫田さんと牛山くんがフリーランスのプログラマーについて話をしているようです。
そういえば、どうして猫田さんはフリーのプログラマーを目指しているんでしたっけ?
わたしは会社勤めに向いていないからねー (働いたことないけど)
僕のイメージだと、フリーランスのほうが会社勤めよりも大変な気がするのですが……
えっそうなの? それは困るんだけど……。 キャニット先生に聞いてみよう
というわけで、猫田さんはキャニット先生を呼びにいきました。
なるほど。フリーランスのプログラマーが大変かどうかという話ですか……。まぁ、働くのはなんでも大変です
それだと、この話終わっちゃうじゃん!
牛山くんのように、「フリーランスのプログラマーになるのは、ものすごくハードルが高い」と考えている人も多いようですが……実はそうでもありません。やる気と努力と行動力。これらがあれば、誰でも目指せるものです。また、フリーのプログラマーには、パソコンとネット環境さえあればどこでもお金を稼げるメリットがあります。
ということで今回は、未経験からフリーのプログラマーになる方法を解説していきましょう。
独学でフリーのプログラマーを目指す場合
まずは独学で勉強してフリーのプログラマーを目指す方法を解説します。
フリーのプログラマーになるためには、どんな形であれプログラミングの学習をしなくてはなりません。そこまではいいですね?
ふむ……まぁ仕方ない。そこは妥協しよう
プログラミング学習の方法は大きくわけて2つ。独学で頑張るか、もしくはスクールに通うか、です。 そこで、まずは独学でプログラミングを学ぶほうから解説しましょう
よろしくお願いします
プログラミングスクールに通う費用の捻出が厳しかったり、自分のペースで勉強していきたい方には独学での学習がおすすめです。
オンライン学習サイトを利用する
プログラミングを独学で学ぶといっても、やはり何かしらの教材の助けは必要です。もっとも一般的なのは、オンラインの学習サイトでしょう。プログラミングの学習サイトはいくつもありますが、有名なのはprogateやドットインストールです
どちらもプログラミングのスキルや知識をつけるためのサービスで、スクールと比べればかなり安い費用で学習できます。
probate
progateは月額980円です。プログラマーになるための必須知識であるHTML&CSSから、PHPやJavaScriptなどのプログラミング言語を基礎から学べます。
progateは、無料会員でも初級編の学習は可能なので、まずは無料会員を試してみてください。その上で「もっと学習したい」とか「自分に合っている」と思ってから有料登録するべきです。
ドットインストール
ドットインストールは、3分程の動画でプログラミングを学ぶ事ができるサービスです。コンテンツがかなり多く、実際に簡易的なアプリを作る講座などもあるので楽しく学習できます。ドットインストールの有料会員は月に1,000円です。
HTMLやCSSのレッスンには無料で学べる講座もあるので、こちらもまずは無料登録から始めると良いでしょう。
値段も似たようなものだし……迷っちゃいますね
キャニット先生、ぶっちゃけどっちがおすすめなの?
これは完全に好みですね。両方とも無料で試せるんですから、ちょっとずつ試してみてピンときたほうでいいと思いますよ
参考書を使って学ぶ
現在は、フリーのプログラマーを目指して独学で勉強する人がたくさんいる時代です。なので、そんな方へ向けたプログラミングの参考書がたくさん販売されています。
本かぁ……。たしかに本屋さんに行くと、プログラミング関係の本がたくさん置いてあるよね。ってことは、それなりに売れてるんだろうなぁ
参考書では学習サイト以上に専門的な内容の学習もできます。それぞれの言語ごとにいろいろな参考書があるので、まずは本屋に行き、自分が学びたい言語でなおかつ自分が理解しやすそうな参考書を探してみましょう。
プログラミングスクールを利用してフリーのプログラマーを目指す
独学って続かない人も多そうですよね
それはたしかにそうですね。あと、困ったときに人に聞けないデメリットもあります
独学での勉強では不安、またはもっとしっかりとした学習環境で効率的にスキルを身に付けたい人には、プログラミングスクールを利用することをおすすめします。
最近はテレビでもプログラミングスクールのCMやってるもんなぁ。通っている人も多いのかしら……
プログラミングスクールは以前から興味があったんですけど、すごくたくさんあるじゃないですか。決めかねますよね
たしかにたくさんありますね。 もしもスクール通いを検討するのなら、これから紹介する2つの点に注目すると少しはスクールを選びやすくなると思います
プログラミングスクールを選ぶコツ①:オンライン型かオフライン型か
プログラミングスクールには、大きく分けて2つの学習スタイルがあります。
1つ目は教室に出向いてそこで勉強を行うオフライン型のプログラミングスクール。そして、2つ目は教室には行かずネット上で学習を完結させるオンライン型のプログラミングスクールです。
オフラインの場合
オフライン型のプログラミングスクールでは、教室にメンターと呼ばれる先生がいて、わからない部分はすぐに教えてもらえます。
また、オフライン型だと周りにプログラマーを目指している他の生徒がいるので、モチベーションを保ちやすいメリットがあります。
オンラインの場合
一方、オンライン型だと、フリーのプログラマーが仕事をするのと同じように、パソコンとネット環境のみでどこでも勉強が可能です。教室に通うことはありませんが、分からない所はチャットやビデオチャットにてメンターへ質問できます。
周りの目がなくても自分で頑張れる人や、自宅やカフェなど好きな場所で勉強したい人にはこちらがおすすめです。
なるほど。 で、ここだけの話……オンラインとオフラインはどっちがおすすめなの?
人によりますね(笑)
プログラミングスクールを選ぶコツ②:サービスや保証で選ぶ
サービスや保証でスクールを選ぶこともできますよ
サービスはなんとなくわかりますけど……保証なんてものもあるんですか
ここから先は、あくまで「スクールによっては」の話で聞いてください。
スクールによっては、就職コースとフリーランスコースに分かれていて、フリーランスコースではフリーのプログラマーが案件を受注するために必要な営業スキルやポートフォリオ制作のサポートをしてくれます。
さらに、卒業した後にフリーで活動して仕事を受注できなかったら、学習費用の全額を返金してくれる保証が付いたスクールもあります。同じように就職コースでは、就職できなかったら全額返金の保証がついているスクールもあります。
目的が達成できなかったら全額返金ですか……それはたしかに保証ですね
このように、スクールによってサービスや保証は色々と変わってきます。プログラミングスクールのホームページなどを見れば、フリーのプログラマー向けのサービスや保証が充実したスクールがすぐに見つかると思うので、そこから自分にあったスクールを探してみてください。
フリーのプログラマーが案件を受注する方法
フリーのプログラマーになるためには、プログラミングのスキルを身につけるだけではなく自力で仕事を受注する技術が必要です。
結局、それだよなぁ
自分で仕事をとってくるのは、大変そうですね
では、フリーのプログラマーが、どのようにして仕事を受注しているのかを紹介しますね
クラウドソーシングを利用する
フリーのプログラマーの多くが、まずはじめに利用するのはクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングです。
クラウドソーシングは、ネット上で仕事の依頼や受注ができるサービスで、毎日いろいろな仕事が掲載されています。誰でも無料で会員登録ができ、すぐに利用を始めることが可能です。
プログラマーを募集している仕事の中から、自分ができそうな仕事を選んで提案文やポートフォリオを添えて応募します。ただし……クラウドソーシングを利用している人はたくさんいるので、条件が良い仕事にはかなりの応募が集まります。
んん? 応募しても選ばれるかどうかは、わからないってこと?
もちろんそうです。 だから、フリーのプログラマーはクライアントのニーズに沿った提案をすることも大事ですよ
知り合いやSNS経由で案件を探す
知り合いに仕事を紹介してもらったり、SNSで仕事を見つける方法もあります。
プログラミングスクールで知り合った人や自分のお店を持っている友人などから仕事が回ってくることもあります。また、案件受注が重なり、手いっぱいになっているフリーランスの知人から案件を分けてもらえることも珍しくありません。
ライバルが少ないのがメリット
SNSで仕事を探す方法も有効です。ツイッターのサーチ機能で「コーダー 募集」などと検索するとフリーでコードを書いてくれる人を探しているアカウントが見つかることもありますよ。時間があるときは、SNSをこまめにチェックすると良いかもしれません。
知人経由やSNSで仕事を探すメリットは、クラウドソーシングに比べると圧倒的にライバルが少ないことです。応募する人数が少なければ、受注できる可能性は飛躍的に上がります。
これは、けっこう現実的な仕事の取り方かもしれませんね
そうですよ。意外と身近なところに仕事があったりします
キャニット先生! わたしになんか仕事ください
今の猫田さんに任せられる仕事は……残念ながらありませんね(笑)
むぅ
まとめ:正しい学習の継続がフリーへの第一歩
というわけでフリーで働くプログラマーについて、今回は解説しました
大変そうな気もしますし、頑張ればなんとかやれそうな気もしますね
やるぞー やるぞー
冒頭でも述べたように、フリーのプログラマーになるために特別な才能などは必要ありません。効率的に正しい学習を継続すれば、誰でもスキルを身につけることができます。この記事がフリーのプログラマーへの道しるべになれば嬉しいです。