なにやら、猫田さんにやりたいことができたようです。話を聞いてみましょう。
すごいゲームを作って、ぼろ儲けしたい!
なかなかざっくりとした計画ですね
ゲーム開発ですか。ゲーム開発にもプログラミングが使われていますよね
じゃあ、ゲームを作るためにはどうすればいいのか、教えて
わかりました。では、今回はゲームプログラマーに必要なスキルをお話ししましょうか
というわけで、この記事ではゲームプログラマーに必要なスキル、学ぶべきプログラミング言語などを紹介します。ゲーム開発に関わりたい方は、是非参考にしてください。
※この記事は2020年12月時点の情報を元に執筆しています。
ゲームプログラマーに必要な4つのスキル
まずは、ゲームプログラマーに必要な4つのスキルの話をしましょう
- C/C++を扱うスキル
- 新しい技術を柔軟に取り込めるスキル
- コミュニケーションスキル
- 学力
ゲームプログラマーに必要なスキル①:C/C++
ゲームを作るために必要なプログラミング言語はさまざまありますが、C/C++を扱うシーンが多いです。ただし、C言語はかなり難解な言語です。プログラミング初心者には難しく、挫折してしまうことも考えられます。
いきなり、「君には無理!」と言われた気がするぞ
そこまでは言っていませんが……まったくプログラミングの知識がない猫田さんが、いきなりC言語を習得するのは、やはり難しいかもしれません。C++はCよりも扱いやすい言語なので、まずC++から学習するのがおすすめです
また、Javascriptなどの比較的簡単な言語でも、簡単なスマートフォンのゲームなら作れます。1つの言語が扱えるようになれば、他の言語に応用が効くので、C言語への抵抗も薄れていくでしょう。
だから、現実的なプランは、Javascriptなどの比較的簡単な言語をまず学び、その上でC言語の習得だと思います。
ゲームプログラマーに必要なスキル②:新しい技術への柔軟さ
ゲームプログラマーは、新しい技術を取り込む柔軟性が必要です。
次はスキルというよりも気持ちの問題ですね。1つの方法論に固執しないで、どんどん新しいことを取り入れていく。これがゲームプログラマーには大事です
ゲームプログラマーの仕事は、ユーザーに楽しんでもらえるゲームを作ることでしょう。楽しんでもらうために新しい技術を取りれる機会が頻繁にある業界です。
たしかに、どこかでやったようなゲームだったらヒットしないかも
また、ユーザーの満足度の高いゲームを作るためには、改善を繰り返す必要もあります。より良い操作性のために、何度も失敗を繰り返しながら改善をしていく。そんな我慢強さも求められる職業です。
ゲーム作りは「意外と地味な作業の繰り返しが多い」とよく聞きますよね
ゲームプログラマーに必要なスキル③:コミュニケーションスキル
ゲームプログラマーは、ゲームやパソコンと向き合っていればいい。そんな印象を抱いているかもしれませんね。でも、実際は違いますよ。1つのゲームの完成のためには、非常に多くの人間が関わります。だから、コミュニケーションスキルが大事なんですよ
企画を考える人はもちろん、デザイナーや音楽制作、営業、広報……いろいろな人がいて初めて一つのゲームが生み出されます。そのため、密にコミュニケーションを取らなければなりません。コミュニケーションの行き違いで、納品の日に間に合わなければ大変です。日頃から、コミュニケーションスキルを鍛えておきましょう。
ゲームプログラマーに必要なスキル④:基礎学力
ゲームプログラマーにはある程度の学力が必要です。数学や、物理、英語などを平均以上できないと難しいかもしれません。
続いては……誠に言いづらいのですが、ゲームプログラマーにはある程度の学力が必要です。数学や、物理、英語などを平均以上できないと難しいです
ガーン!
数学や物理ができなければ、ゲーム上のキャラクターや空間の扱い方を理解するのが難しいでしょう。また、プログラマーの最新技術はほとんどが海外から流入してきます。そのため、英語がわからないと最新技術のキャッチアップも困難です。逆に数学・物理・英語が堪能であれば、ゲームプログラマーとして重宝される可能性が高まります。
ゲームプログラマーになるための3つの行動
うぅ……ここまでの話でハッキリとわかった。 わたしにはゲームプログラマーは無理だ
そうとも限りませんよ。ゲームプログラマーに必要なのは、何よりも行動ですから。今からでも行動が伴えば、ゲームプログラマーになる夢が叶うかもしれません。具体的にどのような行動が必要なのか、お伝えしましょう
①:Unityなどのツールで実際にゲームを作る
Unityとは、誰でも手軽にゲームが作れるゲームエンジンを指します。
Unityはスマートフォンのアプリなどでも使われています。実際にUnityを使ってゲームを作れば、そのゲームがそのままポートフォリオになり、面接の際にアピールできるでしょう。うまくいけば、ゲームプログラマーとしての転職や就職も可能です。
②:ドットインストールで学ぶ
ドットインストールという無料の学習ソフトで、Unityの基礎的な部分が学べます。
なんと!
Unityの基礎は無料で学べるので、自分がゲームプログラマーとして適性があるか判断をするためにも、ドットインストールを活用するとよいです。
上記の画像の全26回の『Unity入門』が無料の部分です。「適正がありそう」と思えたらその先の有料講座でも学んでみましょう。ちなみに有料会員になると月々1,000円かかります。
③:数学、物理、英語などの学習
ゲームプログラマーになるには、プログラミング言語だけでなく、さまざまな知識が必要です。
物理はゲーム上の空間で、どのように作用するのかを確かめるために必要です。また、数学の知識がないと複雑なプログラムを組めません。また、プログラミングを始めるとソフトや、リファレンスマニュアル(言語の説明書のようなもの)は英語で書かれていることがほとんどです。英語力はゲームプログラマーに取って必須のスキルと言えます。
まとめ:ゲームプログラマーになるにはさまざまなスキルが必要
はい。というわけで、今回はゲームプログラマーに必要とされるスキルや、必要とされるな具体的な行動を解説しました
なかなか大変だとわかりました
簡単なスマホゲームを作るところから始めるのが、現実的かもしれませんね
スマートフォンの普及によりゲームプログラマーの需要は高まっています。しかし、それ以上に学びたい人が増加傾向にあります。求人の倍率は最低でも数十倍と言われており、非常に狭き門です。
ライバルが多いだけではなく、さまざまなスキルが必要で難易度の高いゲームプログラマー。そう聞くと、諦めてしまう人も多いかもしれません。しかし、ゲームが好きで自分の作品を世に出したいのならば、挑戦する価値は十分にあると思います。