最近は、企業の社員研修にプログラミングを学ぶことも多いようです。
今回は、実際に社員研修でプログラミングの授業を受けた坂井さんにきていただきました
こんにちは。僕の経験談をお伝えするので、是非プログラミング学習に役立ててください
こんにちはー
坂井さん、今日はよろしくお願いします
最初に自己紹介をさせてくださいね
新人研修でプログラミングスクールへ
坂井さんが通ったのは、東京ITスクールというプログラミングスクールだそうです。
2020年に未経験からIT企業に転職したのですが、今の会社に入社後、研修の一環で東京ITスクールというプログラミングスクールの「Java新人研修」という3か月間のコースを受講しました
当時の坂井さんはプログラミングの知識がまったくなかったんですか?
正確に言うと、C言語とMySQLを独学で少しだけ勉強したことがありました。でも、ほんの触った程度なので未経験と考えて良いですよ
では、新人研修として学んだ東京ITスクールの「Java新人研修」について詳しく聞いていきましょう。
研修の内容
私が研修で習得した技術は以下の通りです
- 言語:Java、Java Servlet、HTML/CSS
- SQL:Oracle
- フレームワーク:Spring
- 共有ツール:Git
研修には他社の新入社員の方々も参加していました。全部で40名程度でしょうか。研修は主に講義形式で、いくつかのルールがあったので、まずはその研修ルールをお伝えしようと思います。
研修ルール(一部抜粋)
- 日々の研修開始時に受講生の前で1分間のスピーチを行う(お題は日によって様々)
- 研修終わりに日報、月末には月報の提出
- 服装は原則スーツを着用
- 朝一で挨拶練習
いかにも社員研修って感じだねー
そうなんですよ。個人的には、あまり意味を感じないルールもいくつかありましたね。ただ、講師の方が年の近そうな女性二人だったので、授業は常に穏やかな雰囲気で進みました。時間外に疑問点を直接質問できる時間もあったので、サポートも充実していたと思います
ちょっと堅苦しいけど、なかなか良さそうじゃない
東京ITスクールJava新人研修:1ヶ月目
では、研修の3ヶ月間でどのようなことを学んだのかを順にお話ししますね
よろしくお願いします
学習内容
- 社会人マナー(報連相、挨拶、名刺の渡し方など)
- Java(変数や演算子などの基礎的構文、オブジェクト指向、コンストラクタ、例外処理など)
受講感想
新卒の新入社員が多かったのもあり、スクールでの研修が始まってから最初の2~3日はマナーに関する内容です。その後、Javaの研修が2~3週間ほどありました。Javaの研修は未経験の私からしても分かりやすく、制御構文などの基礎的構文から例外処理まで一通り必要な機能について学べたように思います。
良かった点
学習の度合いを確認するために他社の受講生とグループセッションをする時間が設けられているだけでなく、練習問題が別途用意されていました。
また、Java研修の最終日には開発演習をしたのですが……これがよかったです。座席の予約システムを作成をしてアウトプットしました。この流れで、自身の学習の定着度合いや強みや弱点を把握できましたね。
悪かった点
受講者の中には習熟度が遅い人もいました。その遅い人に合わせて講義を進めるのが、正直不満でしたね。研修の進行スピードが遅くて、ときには時間が有り余る場面もありました。
そりゃ、40人も同時に授業を受けていたら、そうなるよねー
東京ITスクールJava新人研修:2ヶ月目
続いて、研修の2ヶ月目の様子をお伝えします
学習内容
- Oracle(環境構築、ユーザー作成、テーブル作成、CRUD処理、並び替えや結合などの基本処理)
- HTML/CSS
- Servlet(環境構築、基本構文、画面遷移、スコープ、EL式、フィルター、JDBCなど)
- 個人開発演習(書籍検索システムの作成) 使用言語:Servlet、CSS、Oracle
受講感想
2か月目は、SQL言語のOracleの学習からのスタートです。SQLはMySQLを勉強していたので特に疑問点もなく理解することができました。ただ、環境構築では一苦労しましたね……。
HTMLも勉強していたので問題なく進めていましたが、CSSで狙い通りのデザインに落とし込めないことがあり、少し苦労しました。
Servletは初めて聞く言語でこの研修中で苦しんだ期間の一つでした。というのも、プログラムの実行結果をWebブラウザ上で確認するのですが、エラーがなかなか直らず講義についていけなくなることが多くあったからです。時間外に講師の方に質問して復習したので、乗り切れたように思います。
そして、個人開発演習です。OracleとServlet、CSSの技術を駆使して書籍検索システムの作成を実施しました。ここでは「ログイン機能、ログアウト機能、全件検索機能、ジャンル検索機能、あいまい検索機能、エラーメッセージ」の実装を行いました。
Servletで実装する際、とくに難しい部分はなかったのですが、CSSがなぜか反映されずに大きく時間がとられ、プログラマーとしての洗礼を浴びたような気がします。ただ、Webブラウザで目に見える形で自身の成果を見られるのは非常に面白く、成果物が完成した時は充実感がありました。
2ヶ月目は、1ヶ月目以上に充実しているように思えますね
良かった点
不明点を講義時間以外でも質問して解消することができる環境が整っていました。また、3か月の研修の合間に個人開発演習を行えたので、自身のレベルを客観視できました。
悪かった点
OracleとHTMLは、計6日という短いスケジュールで行っていた影響か、自身の学習定着度を測る機会がありませんでした。
6日で一気にやるのかー なかなか大変そうだね
東京ITスクールJava新人研修:3ヶ月目
続いて、3ヶ月目の学習内容です
学習内容
- Spring(基本構文、GETとPOST、JPQL、入力チェックなど)
- チーム開発演習(ECサイトの作成)
受講感想
3か月目はJavaのフレームワークであるSpringを学習しました。当時の学習レベルが追い付いていなかったこともありますが、このスクールで一番苦しんだ時期でした。実行結果がうまくいかないことに加えてエラー要因を特定できずに非常に苦労しました。ただ、DBへの接続やソースコードを簡潔に書けるフレームワークの良さも学ぶことができ、いい勉強になりました。
チーム開発演習では受講生5人1組でチーム(振り分けは講師側で決定)を組み、各自役割を決めて成果物を作成しました。ここでは基本設計から動作テストまでを行い、比較的実務的形式に近い形で演習に取り組んでいました。ここではSpringでコーディング、画面遷移をHTML、データベースにOracle、ソースコードの共有にはGitを使用しました。
開発演習は約3週間です。コーディング中のトラブルやチームメンバー内のコミュニケーション不足など課題もありましたが、最終的には全員で協力して成果物を作成できました。自分がメンバーの苦手な部分を補い、逆に不得意分野をカバーしてもらえたのが大きかったですね。集団で開発するメリットも学べたと思います。
なんか、めちゃめちゃ充実しているじゃないか
そうですね。とても中身の濃い3ヶ月間だったと思います
良かった点
チームで1つの成果物を作成するという、実務に比較的近い内容を研修のうちから経験できました。
悪かった点
Gitの使用方法についてほぼ説明がなく、不親切に感じる部分がありました。
東京ITスクールJava新人研修:総評
どうでしたか? 二人とも、坂井さんのお話しは参考になりましたか?
参考になったー こういう研修を受けさせてくれる会社はいいよね
一部の研修科目では学習内容をアウトプットする時間がなかったり、進行が遅い授業があったりと、不満がなかったわけではありません。でも、総合的に考えたら非常に中身が濃く、エンジニアとして働くために必要な期間だったと思います
坂井さん、今日はためになる話、ありがとうございました。これからエンジニアとしても頑張ってくださいね
お二人もプログラミングの学習を頑張ってくださいね